そう、あれは昨日の夜のことだ。
醤油ラーメンを食べたくて食べたくて仕方のなかった僕はセブンイレブンへ冷凍ラーメンを買いに行ってきた。
セブンイレブンの冷凍つけ麺はとても美味しく、いや、そこまで美味しい訳じゃないが冷凍にしては上出来な味。魚介の濃厚つけ麺スープを家庭で楽しめる画期的な商品なのだ。
セブンイレブンで嫁くん用のデザートを購入。
あの人は冷蔵庫にプリンやタピオカドリンクが入ってると機嫌が良いので大変助かる。
チョコレートも買っておきたいところだがカロリーが気になるので今回は辞めておこう。
おや?
冷凍食品ゾーンにつけ麺以外のラーメンもあるじゃないか。
『醤油ラーメン』
その文字に心を打たれた僕はそれを手に取りレジへと進んだ。
ワキガは誰だ?
レジ待ちしてるとすぐに異臭に気がついた。
臭い、臭い、ワキガ臭い!
誰だ?前の男か?
それとも店員か?
臭い、猛烈に臭い!
ワキガはいったいなんのためにワキガなんだろう?
この現代社会、ワキガは何の意味があるというのか?
攻撃?
身を守る?
相手の嗅覚を無効化する?
なんだ?ワキガは一体なんなのだ?
なんなんなんなん なんなのだ?
僕は一瞬で意識を持っていかれる。
やばい、倒れる。
地球の重力を全身に感じ、床が顔面間近まで迫った刹那、僕の右足は大地を踏みしめ立ち上がった。
ワキガ野郎に負けてたまるか!
無我夢中だった。
前の男はもう出て行った後だ。
結局原因は誰かわからないが、ワキガの効果は絶大だった。
てめえら、何のためにワキガになったんだ?
ワキガの意味を教えてくれ!
そして翌日、つまり今日。
僕はワキにワキガ対策用のスティック糊を塗った。
これはブログネタ用に購入したやつだ。
嫁くんに「使わないなら捨てるよ?」と昨日脅迫されたこともあり、そして鮮烈なワキガを嗅いだことが僕に行動を起こさせた。
ワキガ、ワキガめ。
鏡の前で万歳をしながらワキにスティックのりを塗る。脇毛がモジャリンコしてるので、そこを塗るときはショリショリと音が鳴る。
ワキガ、これはワキガの声。
僕はさっそうと今日も生きる。
ワキはスースーだ。
今日の僕はスースーだ。
空はどんより曇り、だけど僕のワキからは爽やかな高原の風が吹く。
さぁ、今日も元気に生きよう。
追伸
冷凍醤油ラーメンはイマイチでした。
もう買いません。